今日は独り言を言語化してみたい。

企業文化を言語化し、文化を変える方法

コンサルティングをしていると「これはこの会社の文化だな」とわかる。

頭の中を言語化してみると、「演繹的、帰納的に考えた時に、“これが文化だとわかる”」という感覚で、完全に頭で文化を認識している。
そこに、社員の皆さんの言葉や行動から私自身が肌で感じている感覚を照らし合わせて、修正・確信するという感じ。

社内で起きているいろいろな出来事を聞かせていただき、観察し、それらに共通するパターンや傾向を見つけ出す帰納的アプローチと、組織づくりの原理原則に出来事を照らし合わせて導き出す演繹的アプローチ。
この2つのアプローチから、論理的に企業様で起きていることを客観的に拝察することで、どんなことが起きていて、次にどんなことが起きるのかがわかる。
間違いなくこれだ、という確信。
直感じゃないから、確信できる。
よく「占い師みたいだ」、とか、「その通りです、なんでわかったんですか?」と言われるが、私は見えない力は持っていない(笑)。

通常、様々な出来事とそれへの対応が、積み重なり、数が多いものが文化になっていく。
文化をつくる時にも、この先に何を積み上げるかによって文化を変えることができるので、どんな文化を創りたいかによって、論理的に何をどうするのかを考え、手を打っていくというのが、私のコンサルティングスタイル。
今ある良い文化は残しつつも、企業の未来を考えた時に必要な文化は作るものだと思っている。

論理的思考がないとギャンブラーになる

文化だけでなく、企業内で起きている様々な出来事にどう対処するかを考える時には、いつも論理的な思考が働いている。

よく直感で行動する方がいらっしゃいるが、どれにしようかなと宝くじを引いている状態だから、すごいギャンブラーで、勇気のある行動だなとある意味、尊敬。
しかし、残念ながら私はそれほどの勇気はないし、ギャンブラーでもない。

ましてや、人づくり・組織づくりへの投資は、着実に成果をあげる強靭な組織にするために行われるので、それを叶えることが絶対命題。

だから、クライアントにギャンブルにおつきあいいただくことは、私には全く考えられない。
ではどうするか。
専門知識とスキルを常に高め続け、論理的思考を使って、自分のリソースを常に最大化させる。
成果をあげるには、これしかない。
だから、いまでもかなりの額を知識とスキルアップのために投資している。

コンサルタントがすべきこと

コンサルティングスタイルについて考え、言語化しようと思ったのは、
先日、クライアントHさんに「実はコンサルタントは嫌いだったのですが…」と言われたから。

Hさんが以前お目にかかったコンサルタントは、ギャンブラーコンサルタントで、全然成果が出なかったらしい。
それでコンサルタントに対する嫌悪があるとのこと。
それはそうでしょう、と非常に共感すると同時に、コンサルタント代表として陳謝した。
だけど、私は認めていただいたので、一安心。

この話を聴いて、改めて私が何をすべきかが明らかになった。
それは何か。

クライアントが行きたいところに行くのをお手伝いすること。

クライアントが行きたいところ、理想の状態をしっかり聴かせていただき、私がクライアントの一番のフォロワーになるという気概を持ち、クライアントと共に進む。
いばらの道もある、最初から嵐の真っただ中だなと思うこともある。
でも、どんな会社も未来が見えない企業はない。
行きたいところに行ける道は必ずある。
最良のルートを探し、常にリルートをかけながら、経営者が前に進むのを一番のフォロワーとして全力でサポートすることだ。

コンサルタントは、企業の大きな味方となり、強力な武器となり、クライアントとゴールをしっかり握って共に進むパートナーであり、社長の一番のフォロワーだと私は思っている。

経営者が社員と共に行きたいところ、理想に向かっていけるよう、その理想に共感し、現状を客観的に事実で確認し、論理的に考え、結論・施策を導き出す、それが成果を出す唯一のコンサルタントスタイルだと確信している(論理的に(笑))。

これからも、そんな成果を出すコンサルタントであり続けたいと再確認する機会をいただいたHさんに心から感謝。
今日は長い独り言でした。

文:菅生としこ

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