一年間の計画を立てる一月、やる気も高い一月。

最初の一冊は、

「ワーク・シフト」で明るい未来を築くための働き方を提言したリンダ・グラットンによる今を生きている人なら必読の「LIFE SHIFT(ライフシフト)」(リンダ・グラットン/アンドリュー・スコット著 東洋経済新報社)。

序文から、「2007年に日本で生まれた子どもの半分は、107年以上生きることが予想される。(中略)50歳未満の日本人は100年以上生きる時代」と書かれている。長寿化傾向はわかっていながらも、このように書かれると衝撃的だ。国連の推計によるとあるので、一般的には信頼性の高いデータだと言える。

100年生きた場合、65歳定年であれば、余生は35年。

35年間遊んで暮らすという一昔前のモデルは通用しなくなる。まさに先が見えず、自分たちで未来を考え、切り拓き、生き抜いていかなくてはならない時代である。

そうなると、

自分は何歳までどんな仕事をどんな職場で働く?どんな働き方にいつから変えていくのか?そのためにいつどのような自分への投資が必要なのか?100歳まで体力・健康を維持するにはどうしたらよいか?子どもたちには何を伝えていくべきか?未来の日本を見据え、自分にできること、したいこと、すべきことは何か?などなど、様々なことが頭の中を駆け巡る。

さらに子どもたちは、テクノロジーの進歩で柔軟な職探しを迫られることだろう。その時、人間がロボットより絶対優位を持っている仕事に就くことができれば職には困らない。本書ではそのためには「創造性、共感、問題解決・・・」能力を持つことが大切だと説いている。全く同感である。

それゆえ、弊社ではトヨタ自動車でも採用している問題解決法をベースにした問題解決プログラムを提供をさせていただき、能力向上の支援をさせていただいている。

 

さて、100年ライフを過ごすあなたやあなたの会社の社員や子どもたちのために、どのように考え行動していきますか?

この本を読めば、今年一年という短期ではなく、50年後の日本や家族や自分を視野に入れた生活に変わることでしょう。

一年の初めにふさわしい一冊。ぜひ!

LIFE SHIFT」(リンダ・グラットン/アンドリュー・スコット著 東洋経済新報社 2016年11月発売)

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