当たり前、第2弾です。

前回ブログの続きです。

 

今まで弊社では、

論理的思考力を高める研修を

何十社と提供してきました。

 

当たり前を見える化することの

重要性は、

 

論理的思考を学んだことの

ある人にとっては、

当たり前かもしれません。

 

こんなことを思った方も

いらっしゃるかもしれませんね。

 

「そうだよね~、

当たり前というのは、

演繹法の前提だから、

 

前提を明確にしないと

結論の正しさや妥当性や

論理性も判断できないよね~。

 

僕と相手の持っている前提が

違っていれば、

当然意見も食い違うよね。」

 

と。

 

論理的思考について学んだことがない

方でも、なんとなくイメージ

していただけたら嬉しいです。

 

でも、

前提の重要性を理解はできても

前提を理解することは

かなりハードルが高いのです。

 

なぜなら、

私たちは自動的に行っている思考のくせが

必ずあります。

それが前提になっていることがあるからです。

 

自動で思考しているから

自分でもどんな前提を持っているのか

気づかないのです。

 

だから、自分でも

当たり前・前提を

意識にあげることは難しいし、

誰かに伝えることも難しい。

   

前提が違っていれば、

論理的には、

違う結論が導き出されるわけですから、

人との議論がうまくいきません。

 

自分でも自分の前提には気づかないけれど、

自分の中では勝手に論理的に思考した結論なので、

 

自分は正しい

 

と思い込みます。

 

同時に、自分と意見が違う人の話は

間違っていると判断し、

聴くことができないのです。

  

あなたが

お相手の意見に反対する理由を

それを相手が理解できないのも

同じ理由です。 

 

というわけで、

議論を嚙合わせるのは、

かなり至難の業です。

 

相手の当たり前が理解できると

なぜ相手がそのような意見を持つに

至ったのかは理解できるのです。

 

その意見に納得するかどうか、

合意できるかどうかは別にしても、

その結論までのプロセスがわかれば

議論の仕方も見えてきます。

 

そして、議論が進んだり、

合意につなげることができたり

するのです。

 

私たちがファシリテーションをするときには、

常にその点に注意しながら

議論が進むようにしています。

 

議論が進まなければ、

個人よりチームの方が

より高い成果をあげることは

不可能です。

 

個人一人で仕事した方が

よっぽど高い成果をあげることが

できるのです。

 

しかし、一人でできる成果には

限界があります。

 

個人で出せる成果の総和よりも

もっと高い成果を上げようと思えば、

必ずチームが必要なのです。

 

チームで成果をあげるには

チーム全員の知識や経験、スキルなどを

チームに持ち込むことが必要です。

 

その時には必ず議論が必要になってきます。

 

だからこそ、議論ができる

土壌づくりのためにも、

お互いの前提も出し合う必要があるのです。

 

そのために、

私たちが行っているチームビルディングでは

 

それぞれの考え方の癖

 

を明確にすることから始めます。 

 

チームをつくるには、

お互いの良さをお互いに理解する、

ことが大切なのです。

 

相手の考え方の癖を知ることで

少し、

相手が持っている前提や

相手が考えていることの

背景が見えてくるのです。

 

もちろん、

自分で自分の思考のクセ、

自分の当たり前を

知ることもできます。

 

この、考え方の癖を知る方法が

効き脳診断です。

 

常に先を見て物事を考える癖のある人、

常に周りの人の感情に気を配る癖のある人、

常に目の前のことをどう実行するか具体的に

考える癖のある人、

常に物事を論理的に分析的に見る癖のある人。

 

あなたはどんな癖を持っていますか?

あなたの部下はどんな癖を持っていますか? 

 

それぞれいろんな考え方の癖があることに

気づいていただいたかもしれません。

 

このように、

人は違って当たり前です。

 

そんな当たり前に気づくことから

始めるのも大事だなぁと思っています。

 

それができると、

部下との距離が少し縮まり、

ようやく部下の意見を

テーブルの上にあげることが

できるようになりますよ。

 

これがチームづくりのファーストステップです。

株式会社AWESOME EYE 代表 菅生としこ

菅生としこプロフィール

トヨタ自動車出身。組織づくり、人づくりのど真ん中で働いた原体験からはたらくを面白がる達人。
“トヨタの問題解決”を整理体系化し、広く展開。問題解決できる人材開発を行った立役者。
事業の問題解決、人が関わる問題解決、変化成長し続ける組織づくりのための問題解決サポートを得意とする。
問題なくして成長なし!問題があるからオモシロイ!

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