リーダーのビジョンの伝え方

ビジョンは伝わっていますか?

※本ブログは、文末YouTube動画「リーダーのビジョンの伝え方」のポイントを抜粋した記事となります。


経営者やリーダーの方は、1年の抱負やビジョンを語る機会が多いと思いますが、どのように伝えていますか?
また、そのビジョンは、社員全員に共有(浸透)できていますか?
社員や、部下の行動に結びつくような、伝え方をできていますか?

社員への伝わり方

社員に、ビジョンを伝えたにも関わらず、
「なぜか社員が分かっていない」、「なぜか行動に結びつかない」と感じることはありませんか?
そのようになるのには、理由があります。
ここでは、そのメカニズムを「富士山」の見え方を例として解説します。

例

「富士山の山頂を目指して頑張りましょう」と社長が社員にビジョンを伝えた際、①~②のように各立場によってそのビジョンの捉え方は異なっています。

社長の見え方

①社長の見え方

富士山の全体像を見ている。
社員全員が全体像を見ているつもりで、ビジョンを伝えている。
ビジョンを伝えたにも関わらず、「伝わっていない」と感じている。
②社員の見え方は、赤枠部分になる。

②社員の見え方

富士山の全体像ではなく、関係のある「1/5」や「1/3」程度のみ見ている。
※「1/5、1/3程度」というのは、1つの例え。これ以上の場合や、これ以下の場合もある。
見ている部分に対して、行動すれば良いと認識している。
全体像が見えていないため、社長と受け取り方が一致しない。

このように、経営者やリーダーの皆さんが「ビジョンを伝えた」つもりでも、社員はビジョンの全体像が見えておらず、
自分の関連している部分のみ見ている場合があります。
また、各立場において、一人一人が「見えている景色、見える範囲、見る場所、見る距離(遠近)」が
異なり、受け取り方が一致しない可能性があります。

以上から、富士山を例に「ビジョンの見え方」が異なる理由で、
「社員に伝わらない」や、「行動に結びつかない」と感じられることが分かりましたが、
どのようにビジョンを伝えていけば良いのでしょうか。

まとめ

社員に伝わる「ビジョンの伝え方」をしていこう。

重要ポイント

ビジョンを伝える時は、意識して「具体的に」何度も伝えていくことが大切。
例「富士山の山頂を目指して頑張りましょう」の伝え方
富士山の一部ではなく、全体像を見ているか伝えた上で、
以下のような具体的な内容を伝えていく。

  • 今、どのあたりにいるのか
  • どのような道を通れば良いのか
  • 山頂を目指すために、どのような行動をするのか
  • いつまでに、山頂に到達すれば良いのか

何度も伝える、具体的に伝えるには、根気がいりますよね。
経営者、リーダーの皆さまは、社員へ伝える際に、
例えば社員が躓いていれば、是非話を聴く3つの方法【中級編】の『トリプル・ループ』のコミュニケーションで、
対話を重ねてください。
上司と部下の距離がぐっと近づき、部下の成長に確実につながります。
そうすることで、より良い成果を出すことができます。

また、企業の規模が大きくなればなるほど、社員と経営者の距離は遠くなります。
幹部や管理職の方々は、社長の想いをきちんと受け取り、社長のビジョンを社員へしっかりつなぐ橋渡し役として、
是非ご活躍ください。
このように、経営者、リーダーの皆さまが何度も具体的に伝えていくことで、社員一人一人が社長の伝えるビジョンと
同じビジョンを描くことができ、自らそのビジョンに向かって行動する事ができるようになります。
ビジョンの伝え方や、組織づくりなど、ご不明な点がありましたら、いつでもお気軽にお問合せくださいませ。

文責:キャリアコンサルタント 辻 亜希

株式会社AWESOME EYE 代表 菅生としこ

菅生としこプロフィール

トヨタ自動車出身。組織づくり、人づくりのど真ん中で働いた原体験からはたらくを面白がる達人。
“トヨタの問題解決”を整理体系化し、広く展開。問題解決できる人材開発を行った立役者。
事業の問題解決、人が関わる問題解決、変化成長し続ける組織づくりのための問題解決サポートを得意とする。
問題なくして成長なし!問題があるからオモシロイ!

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