菅生の一言

『プレイヤー比率ダウンがチームの生産性を高める』

昨今は”マネージャーはプレマネが当たり前”。そうせざるを得ない状況になっている企業様も多いのではないでしょうか。中でもプレイヤーとマネージャーの割合が8:2、切羽詰まった職場では9:1のようなプレマネもいらっしゃいます。

プレイヤー比率を下げることが、チームとしての生産性を高めることにつながります。そのためにはまず、マネージャーの役割を理解することです。

今日は、かなり真理をついているこの一冊から抜粋してお届けします。
『部下の力を引き出す10人までの人使い』

Todasy’s センテンス

”「経営者の思いの実現」とは、経営者の考える理想やビジョンを実現するための方策を考えたり、実現に向けて推進する業務です。ときには理想やビジョンそのものを経営者と共に考えることもあるでしょう”

”「経営者の思いの実現」を「部下を使って」するのが、まさに「リーダー」ということになります。一般的に係長、課長、部長などど呼ばれる役職者がその代表格です。”

”経営者の言葉をより具体的な内容に翻訳するのがリーダーの仕事です。例えば、製造業の会社で、「売上倍増」の社長命令が下ったとしましょう。リーダーであるあなたは、当然、そのまま部下に「売上倍増だ」と伝えるだけではいけません。”

”経営者の思いや価値観を理解できて、はじめてリーダーとしての仕事がスタートします。具体的な内容は、(中略)「業務管理」「人の管理」の二つに分けられ、さらにそれらが「方針立案」「業務推進」「部下掌握」「トップ補佐」の四つに分けられます。

”特に重要なのは「人の管理」”

”20世紀最大の経営者といわれるジャック・ウェルチもまた、その仕事の約60%を人材育成と人材発掘に使ったとされています”

”人を管理するためには、部下の能力を適切につかんでいなければなりません。(中略)誰に対しても同じように指示をし、同じように仕事を任せてしまうのです。これではリーダーとして人をマネジメントしていることにはなりません。というより、そもそも仕事のマネジメント能力がないということにもなります”

”自分が一所懸命に頑張ってしまうリーダーは、部下をマネジメントする時間がありません。指導も動機づけもできません。じっくりと話す時間もとれないから、部下が何を聞いてきても、「そんなことは自分で考えろ」となります。これではリーダーの仕事を放棄したも同然です。挙句の果てに、目標達成できなければ、怒鳴りまくる。部下にとっては最悪な環境です。モチベーションは下がるし、当然、リーダーであるあなたへの信頼度は落ちていく。だから、ますます生産性は上がらない”

”人事考課のテクニックをいかに学ぼうが、コミュニケーションをいかに図ろうが、最終的に評価の納得度を決定づけるのは、部下からの信頼です”

”個人の目標と会社の目標の重なり部分がなるべく大きくなるようにするのは、リーダーの役割です”

出典:『部下の力を引き出す10人までの人使い』あさ出版

著者:堀之内克彦

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