管理職以上のマネジメント力は、組織の成果に非常に大きな影響を及ぼします。
しかし、マネジメント力というのは目に見えないために、どれほど大きな影響を与えているのかわからないのが実情です。
同様に、マネジメントが機能しているかどうかも、目に見えにくいですよね。

ですから、管理職なんだからマネジメントができるだろうと思い込み、実際にはマネジメントができていないということが非常に多く見受けられます。
マネジメントは、学び、実践しなければできるようにならないのですが、そのような機会が少ないのが現実です。

そこで、「マネジメントがうまくいっているかどうか」が、わかる質問を考えてみました。
軽い気持ちで、セルフチェックしてみてください。

マネジメント力を図る10の質問

1.このメンバーなら目標達成できると思うのに、思ったように達成されない。YES/NO

2.部下のモチベーションが、高い人も低い人もいる。YES/NO

3.言われたことしかしない部下が2人以上いる。YES/NO

4.指示したこともできない部下が2人以上いる。YES/NO

5.いつも暇そうな部下が2人以上いる。YES/NO

6.部下同士は、それぞれがどんな仕事を抱えていて何に困っているかがわかっていないと思う。YES/NO

7.余分な仕事をする部下が2人以上いる。YES/NO

8.メンバー同士は仲良しではあるが、仕事上の建設的な議論は難しい。YES/NO

9.メンバーの一人一人が個人商店化している。YES/NO

10.管理職以上を目指したいという部下がいない。YES/NO

さて、いかがでしたか?

障がい者雇用の方については別の考え方があるので、今回の診断対象部下からは外していただいた上で、1つでも「YES」があれば、マネジメントの仕方を見直すことをお勧めします。
マネジメントができていないと、上記のようなことが職場で起きます。
逆に、これらが解消される(=マネジメントが機能する)と今いるメンバーで、今以上に必ず成果があがります

ではそのために何をしたらよいか。
それは、何がうまくいっていないかによって、すべきことが違います。
弊社では、何がうまくいっていて、何がうまくいっていないのかがわかるゲームを実施しています。

ゲームを使ったマネジメント研修で…

先日、マネジメント力向上研修を開催させていただいた会社様の話です。
その会社様でも、そのスペシャルゲームを実施しました。

その日は、ゲームを実施する前の講義で、「マネジメントをうまく行うためには、この10項目が大切ですよ」とお伝えしました。
その時は、皆様そろって「うんうんそれが大事だよね、それをやらなくちゃいけないね」と、しっかりご理解いただいた様子でした。
その話をした直後、いざゲームをしてみると、それらの項目が実践できないのです。
「大事だし、やらなくちゃ」と言っていたにも関わらずです。

頭でわかることと、実際にやれることには、大きな乖離があることが如実に表れました。
“自分は頭ではわかっていたのに、できていなかった”とわかった時の参加者の方の気づきは非常に大きく、「頭をハンマーでたたかれたよう」と頭を抱えた人もいらっしゃいました。

しかし、自分ができていないことがわかるので、行動変容も早いです。

マネジメント力というのは、目に見えないものなので、把握しにくいため、計算能力を上げることとは違って見過ごされがちです。
計算は、ミスしたかどうかがわかり、自分ができているかどうかが一目瞭然ですが、マネジメント力は状態を把握しにくいですよね。
ですから、多くの管理職以上の方が、マネジメントができているつもりになれますし、頭ではご理解いただいていたとしても、実際にマネジメントできておらず、パフォーマンスが上がらない状況が生み出され続けるのです。
ひどくなると離職が増えていきます。

マネジメント領域は伸びしろ

マネジメントができていないことを非難しているわけではなく、まだ伸びしろがあるとお伝えしたいのです。
マネジメントをうまく行うことで、今いるメンバーで今以上に大きな成果を得ることができるようになるのです。
自分の力も引き出し、部下の力も引き出す。
それらがうまくかみ合うことで、結果として自分も部下も仕事が楽しい、やりがいがある、この職場で仕事ができてよかった、となるのです。
そんな嬉しいことはありません。

専門知識や経験も豊富な方が、部長や幹部になっても成果がなかなか上がらないのは、マネジメントに理由があるのです。
本当のマネジメントの方法は、学ぶ機会も少ないので、マネジメントはできなくても当たり前です。
自分は仕事ができる!というのと、マネジメントができる!というのは似て非なるものです。
しかし、マネジメントは、やり方を学び、実践することで必ずできるようになります
組織の成果を高めるための大きな伸びしろなのです。

管理職以上のマネジメント力を高める取り組み、組織マネジメントができている状態を目指す取り組み、していますか?
取り組みをしたいと思われた方はご連絡ください。

最後に。
今日は少し耳が痛い話だと感じた方もいらっしゃるかもしれません。
嫌な奴だと思った方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、管理職以上ともなると、誰からもアドバイスがもらえなくなるのです。
本当は向上心があって、もっと成長したいと思っているにも関わらずです。
私はそのような方々を応援したいと思っています。
だからこそ、時には厳しいことを言う人も大切なのではないかと、自分で自分に言い聞かせています。
私も嫌われるのが好きなわけではないのですけどね。。。

常にクライアント様にとって何が最善なのかを、考えた上の発言だとご理解いただけましたら幸いです。
いつもクライアント様の成果に責任を持っています。

(文:菅生としこ)

株式会社AWESOME EYE 代表 菅生としこ

菅生としこプロフィール

トヨタ自動車出身。組織づくり、人づくりのど真ん中で働いた原体験からはたらくを面白がる達人。
“トヨタの問題解決”を整理体系化し、広く展開。問題解決できる人材開発を行った立役者。
事業の問題解決、人が関わる問題解決、変化成長し続ける組織づくりのための問題解決サポートを得意とする。
問題なくして成長なし!問題があるからオモシロイ!

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