あなたの会社では、様々な研修の機会をつくっていますか?
企業内研修もあれば、公開セミナーに社員を参加させることもあるかもしれません。
厚労省のデータでは、日本の企業の54.9%が教育訓練費を支出しているそうです。
新たな人材の確保が厳しい今、今いる人材で、時間的・精神的負担を増やさずに成果を高められるかが、今後の成長を左右します。
そのためには、一人ひとりの成長が不可欠であり、現場を回す管理職や社員の頑張りが決め手です。
ただし、「とりあえず研修や面談をやる」だけでは不十分です。
会社の未来と現在の課題を見据え、どんな研修を何の目的で、どのようなやり方で行うのか。
面談も、何を明確にし、どんな行動につなげるのか。
ここが鍵になります。
短期的にも、長期的な観点から見ても、継続的な社員への直接的な成長支援は、今後ますます重要になるでしょう。
■組織を「走る自動車」に例えると
方向性を決めハンドルを握り、アクセルを踏むのがドライバー。
会社でいえばドライバーは経営者、タイヤやエンジンは各部署です。
経営者がハンドルを切り、アクセルを踏む。
その意思や加減を各パーツに正しく伝えるのが管理職の役割。
エンジン内部の様々なパーツ(=社員)がかみ合い、性能を引き出し合い、
その状態は計器類(=数値や報告)に反映されます。
ここで少し想像してみてください。
・エンジン整備(=部署の改善)を頑張っても、アクセルべた踏みが続けば、、、
いずれ調子は崩れます。
・アクセルの踏み具合の伝達(=指示の解像度)がズレると、、、
踏んでもスピードが出ません。
・整備不足(=基本の徹底不備)は、、、
突然の走行停止も招きかねません。
・ハンドルの切り誤り(=方向性のブレ)は、、、
目的地までの距離と時間を無駄に増やします。タイヤも摩耗します。
・そして、ブレーキ不良(=リスク管理不全)は、、、
言うまでもなく危険です。
結論はシンプルです。
目標達成のために、管理職は職場と社員のマネジメントを確実に行う必要があり、そのための研修は必須。同時に、管理職だけに原因を求めないことも重要です。

■伝わらないと、動かない
管理職が、経営者の想いや考えを十分に理解できていなければ、各部課は、期待どおりのパフォーマンスは出せません。
それは管理職側の課題だけではなく、経営者の想いや言葉・行動がうまく伝わっていないケースも非常に多いのが実情です。
また、社員や管理職の言葉が経営者に届かないことも多々あります。
だからこそ経営者は、管理職がマネジメントしやすく、期待以上の成果を出せる関わり方・施策を設計する必要があります。
経営層の関わり方が、その配下の部署全体のパフォーマンスを大きく左右します。
改めて——
経営層の影響力は、とてつもなく大きい。
経営者は会社全体を見渡しながら管理職と関わり、意思・情報・決断が滞りなく伝わる仕組みを整え、より良い意思決定を行うことが重要です。
経営者は、自動車を動かすドライバーであり、マネジメントの設計者だからです。
■数字に出るのは「あとから」
組織や人材に関する取り組みは、経営数字上ではすぐに見えにくいかもしれません。
しかし、1年後、3年後、5年後の数字に確実に反映されます。
なぜなら、各パーツとそれらをつなぐ機能のどこかが崩れれば、車(=会社)は思うように走らないからです。
逆もしかり。
各パーツがうまく連動し、組織が一体化すれば、スムーズに、想定通り(時には想定以上!)のアクセルワーク、ハンドルワークになるのです。
この「つなぐ機能」こそが組織であり、そこで働く人材です。
経営層が一歩前進すれば、会社は二歩三歩と前に進む。
そのための第一歩は、経営層がどのように組織・人事をデザインするかです。
あなたは、会社全体のパフォーマンス向上、成長スピードアップのための組織・人事戦略デザインについて、考える時間はどの程度確保できていますか?
(文:菅生としこ)
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