今、世界卓球が熱いです。

卓球は基本的に個人競技です。
ですから普段、選手の皆さんは、ライバル選手に負けないように自分で自分のフィジカル・メンタルを高め、技術を磨き、戦術を組み立てる力を高め、パフォーマンスを高めています。
自分のトレーニングは誰も代わってくれません。

先日、国内オリンピック選手選考会を兼ねた全日本卓球選手権が行われました。
まさに、国内での、個人の頂点を決める大きな大会です。
自分の努力を出し切る場でした。
そして今、世界卓球が行われています。
日本としてオリンピックの出場権をかけた国と国との戦いです。
オリンピック代表に選考されるために2年間、個人個人努力を積み重ね、ようやく勝ち取った代表枠がご破算になるかもしれない大会です。
日本卓球ファンにとっても、オリンピックの楽しみがなくなるかもしれない重要な大会です。
そのように選手個人にとっても、日本にとっても非常に大きな意味を持つ大会なので、選手全員が、お互いに応援し、アドバイスし、試合直前の調整練習に協力し合う姿が非常に印象的でした。
まさにチームになっているなぁと感じながら観戦していました。

大会によっては、個人商店になったり、チームになったりするオモシロイ競技だなと思っています。

企業内でも同様に、社員が個人商店化しているケースが散見されます。
あなたの会社はどうでしょうか?

個人商店とチーム

卓球と企業、明らかに違う点があります。
それは“そもそも”が違います。
卓球は、基本が個人で、目的や目標があればチームとして戦います。
それに対し、企業は、基本は目的や目標を1つにしたチームですが、1人1人の力を高めなければチームの成長はないので、個人でも頑張るのです。
元々はイチ個人ですが、個人という面以外に、入社後は、チームの一員という面も生まれるということです。

しかし、多くの企業では、社員は “企業の基本は目的や目標を1つにしたチーム” であるという個人の意識が薄く、自分に与えられた仕事・目標を頑張りなさいと言われるから、個人の結果が重要になり、個人商店化するのです。
個人商店化するような仕組みや風土(構造)になっていますし、個人個人がチームの一員であることを忘れがちなのです。
このように個人商店化してしまった組織を何とかチームにしたい、というオファーをよくいただきます。
どうしたら、個人商店化してしまった組織をチームにできるのか、戻せるのでしょうか?

チームにするには、そもそもの部分で、掛け違えたボタンを正すことが大切です。
そして、個人商店化してしまう仕組みやルール、風土があるはずなので、それを正していきます。
もちろん、全員が共通の目的や目標、ビジョンが非常に重要です。
それがなければ、いつまでも個人商店です。
個人商店が悪いわけではなく、経営者として目指す組織の像次第です。

仮に、何があってもへこたれず、協力し合えたり、高い目標達成できる組織を作りたいなら、個人商店のままでは実現しません。
周りと協力せよ、今以上に生産性をあげよ、と尻を叩いても社員が疲弊するだけです。

仮に、チームとしての高い目標は掲げないので、個々が自分の力を高めてパフォーマンス高くやれる人だけが成果をあげてくれたらよい、という場合には、個人商店がピッタリです。

あなたはどんな会社にしたいのか、一度考えてみてください。
誰かと共に考えたい、という場合にはいつでもご連絡くださいね。

卓球男女ともにパリオリンピックの出場権を獲得できるよう心から応援しています。

菅生としこ(卓球好き)

株式会社AWESOME EYE 代表 菅生としこ

菅生としこプロフィール

トヨタ自動車出身。組織づくり、人づくりのど真ん中で働いた原体験からはたらくを面白がる達人。
“トヨタの問題解決”を整理体系化し、広く展開。問題解決できる人材開発を行った立役者。
事業の問題解決、人が関わる問題解決、変化成長し続ける組織づくりのための問題解決サポートを得意とする。
問題なくして成長なし!問題があるからオモシロイ!

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