幹部社員に求めるもの
※本ブログは、YouTube動画「幹部社員を経営者化する方法とは?」(文末)のポイントを抜粋した記事となります。
皆さんの企業では、幹部や社員が、経営者目線(視点)で仕事をしていますか?
経営者の方は、幹部や社員に是非同じ視点で考えて欲しいと思っている方も多いのではないでしょうか。
しかし、現実は、経営者目線(視点)を持つのは難しいと考えておられる方も多いでしょう。
では、どのようにすれば、経営者目線(視点)に立ち、仕事ができるようになるのでしょうか。
経営者目線を持つには?
幹部社員に、経営者の役割を任せることで、経営者目線(視点)を持てる可能性もありますが、リスクがあります。そのため、経営者目線(視点)をある程度持てるようになってから、経営を任せるのが得策です。
以下の図では、個人の目標と会社の目標がどの程度一致しているかを示しています。
個人の目標と会社の目標が「一致している」のは、ただ一人、経営者(社長)です。
このように、経営者と同じような価値観、考え方、判断基準を持つためには、「個人の目標を、会社の目標に、どの程度近づけていくことができるか」がポイントになります。
そのためには、社長と、社員・幹部社員との面談をお勧めしますが、その際に、基本的にコーチング的なアプローチがベストです。
この時のコーチングにおける主なポイントを3つお伝えします。(ブログ限定情報)
1.ティーチング(アドバイス、助言)をすると、部下は自分の頭で考えなくてもよいので、極力控えましょう。
2.部下が考えていることを極力引き出し、部下ができているところは自信を持たせましょう。できていないと感じる部分は、質問して答えてもらいましょう。
3.質問は、自分ならこの視点を考える、自分ならここが判断基準、というものがあると思いますので、その点を質問として投げかけましょう。
例)どうなったら成功だと判断できますか?/〇〇という視点から考えたことはありますか?/〇〇という視点で見たときに、どんなことを考えたらよいですか? など。
まとめ
・経営者目線(視点)を持つためには、個人目標を会社目標に近づけていくこと。
手段:社長面談でコーチング的アプロ―チを行っていく。
理由:社長がコーチングを行うことで、社員は視点を獲得できる。会社目標と個人目標の重なりを増やしていける。
また、社長面談以外に、常日頃から経営者自らの視点、判断基準や、見解などを発信し、社員に興味関心をもってもらう工夫を行うことも良いでしょう。
文責:キャリアコンサルタント 辻 亜希
菅生としこプロフィール
トヨタ自動車出身。組織づくり、人づくりのど真ん中で働いた原体験からはたらくを面白がる達人。
“トヨタの問題解決”を整理体系化し、広く展開。問題解決できる人材開発を行った立役者。
事業の問題解決、人が関わる問題解決、変化成長し続ける組織づくりのための問題解決サポートを得意とする。
問題なくして成長なし!問題があるからオモシロイ!