最近、私のマイブームは睡眠の質向上と時間確保です。
睡眠、気になっている人も多いと思います。
いろいろ調べている人も多いかもしれませんね。
1964年、高校生ランディ・ガードナーの眠らない実験では、眠らないことで
・目の焦点が定まらない
・気分が変わりやすい/吐き気
・記憶の欠落/幻覚
・物を日台的に見る能力低下
・ろれつが回らない
・文章を最後まで話せない、指や眼球の震え
などがあることが確認されています。
(今、これは絶対やってはいけない実験とのこと)
ラットの実験では、2~4週間の断眠ですべての個体が死に至る結果がでているようです。
睡眠は、メンタル、メタボ、認知症と大きく関係することがわかっているそうです。
寝足りないとカロリー摂取が多くなり、内臓脂肪が増加。
逆に寝ると内臓脂肪が減る、という研究もあるようです。

昼寝をしようと思えば数分で眠りにつけたり、いつもの寝る時間より30分早く寝て、翌日すっきりするなら、普段の睡眠時間は足りていないとのこと。
生産性という観点でも、日本の睡眠不足による経済損失は、15兆円(年間)と言われています。
6時間未満睡眠の人は年間約6労働日、6〜7時間未満睡眠の人は約3.7労働日分の生産を失うという研究結果も出ています。
これらは、私の研究ではなく、ノーベル賞候補の柳沢正史氏の研究とこれまでの研究者による研究結果を引用させていただきました。
先日、育休復帰支援研修に登壇しました。
その時、育児中のパパ・ママからは「寝不足に困っている」という話で盛り上がりました。
育児中は、確かに睡眠不足になりますよね。
そんな中でも、どうやったら睡眠が確保できるかを夫婦で話し合う必要があるなぁという意見もありました。
育児中だけでなく、勤務時間が長いことで、睡眠時間が短くなっているケースも多々あります。
睡眠不足による個人の生活・健康の質低下、企業の生産性の低下は計り知れません。
睡眠時間の確保や、質向上、生産性を高める睡眠については、様々な方法についての研究も進んでいます。
・夜中の睡眠の質を上げる方法
・昼間のパワーナップの方法
・睡眠中の環境整備
社内で、睡眠に関する情報提供をするのもよいかもしれませんね。
まずは睡眠の重要性や睡眠の時間と質向上の方法など。
建設業、運送業、医師などでは、人材不足の上、時間外労働の上限が設けられ、大変な状況です。
しかし、社員の睡眠の質向上、睡眠時間の確保が生産性向上に寄与する部分もあるようです。
今日は少し違った視点からのお話でした。
私も、睡眠の質向上のために、お酒を飲まずに眠る日を設けて、少しずつ睡眠時間を延ばす日を増やす努力中です。
以下、参考まで。
【柳沢氏語録】(抜粋)
- 不眠症は、眠らないといけないからと早く布団に入るのは逆効果、眠くなってから布団に入るのが正解。
- 寝る環境は、暗くて静かで適温。
- 人間は、人の声に反応し起きてしまうから、音楽やテレビをつけて寝るならタイマーをかける。
- 眠る前のスマホ、パソコンは自分が好きなものは眠れなくなる。自分が退屈なものを見ると眠気を誘う。
- 適度な揺れは眠くなる。
- これが睡眠に最適という寝具や寝方はなく、個人で違う。
充分な睡眠時間と質を確保し、元気に毎日を送りたいものですね!
(文:菅生としこ)

菅生としこプロフィール
トヨタ自動車出身。組織づくり、人づくりのど真ん中で働いた原体験からはたらくを面白がる達人。
“トヨタの問題解決”を整理体系化し、広く展開。問題解決できる人材開発を行った立役者。
事業の問題解決、人が関わる問題解決、変化成長し続ける組織づくりのための問題解決サポートを得意とする。
問題なくして成長なし!問題があるからオモシロイ!