「バイト行くのが憂鬱…」ある大学生が語ったリアルな話。


なぜ憂鬱なのか、気になり、いろいろ教えてもらいました。
バイト先は次のような状態です。

24時間営業の有名外食チェーン。
バイトを始めた頃は問題なかったらしいのですが、途中で店長が交代になってから大変になった模様。
どんなことが起きているかというと…

その店長は他の店舗も掛け持ちらしく、ほとんどお店に顔を出さない。
他に正社員が常時お店にいるわけではないので、困った時には店長に電話をするが。
店長は日頃、ほぼ電話に出ない。折り返しもない。
夜22時までのシフトの予定だったのに、22時になっても次の交代要員が来ないと思ったら、シフトに誰も入っていない。
困って電話しても店長は電話に出ない。
その日は仕方なく、夜中1時まで仕事したけど、限界だったので、24時間営業の店だけど、店を閉めて帰宅。
など、話を聞くと悲惨な現場。
似たようなことが、何度も起きているらしいのです。
店長交代してから、この1か月で、立て続けに5人が退職。
残された人により負担がかかっていて、自分も辞めたいけど辞められない。
そして。
毎日、交代が来なかったらどうしよう、と思いながらバイトに行くのが憂鬱とのこと。

これはリアルな話です。
どんな店長なんだ!と思うけれど、もしかしたら、店長は他店と掛け持ちで多忙を極めているのかもしれない。
一方で、電話にも出ない、シフトもまともに作れない人物を店長にするような雑な人事管理・教育。
この外食チェーンは、全店直営だが、人がいないのに24時間営業を続ける本部の姿勢。
アルバイトにそのような働き方をさせたり、夜中の営業を閉めても気づかない、気づいていたとしても、何のフォローもないようなマネジメント体制。
このように、突っ込みどころ満載!

ひどい話をご紹介しました。
客観的にみたら、こうなる前に手を打たなければダメだろう!と思いますよね。
でも、これが自社内で起きている場合には、事実を見る目が曇ってしまい、「まだ大丈夫!」と思ってしまうのが人間の性。

あなたが管理職以上の場合、自分が思っているより2~3割程度、組織は悪い状態であることが多いです。

あなたから見た会社は、マイナス2割したらどんな状態ですか?

(文:菅生としこ)

株式会社AWESOME EYE 代表 菅生としこ

菅生としこプロフィール

トヨタ自動車出身。組織づくり、人づくりのど真ん中で働いた原体験からはたらくを面白がる達人。
“トヨタの問題解決”を整理体系化し、広く展開。問題解決できる人材開発を行った立役者。
事業の問題解決、人が関わる問題解決、変化成長し続ける組織づくりのための問題解決サポートを得意とする。
問題なくして成長なし!問題があるからオモシロイ!

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