かがくいひろしさんは、だるまさんシリーズなどを書いた絵本作家です。
50歳でデビューし、お亡くなりになるまでの4年間で16冊の絵本を出版し、私たちを楽しませてくださいました。
なぜ、50歳からこのような偉業を成し遂げることができるのか、なぜこれほど世の中への貢献ができたのか?
展示を見ながら、考えていました。

50歳を超えると、世の中にどんな貢献ができるのか、どんな恩返しができるのかを考え始める人が多いと言われています。
私もそのうちの1人だからでしょうね。
先の問い・・
私なりの答えは、「自分が持ってるものをどれだけ多く使ったか」だと思います。
自分が持ってるものはたくさんあります。
経験、能力、意志、欲求、素直さなど、たくさんです。
かがくいさんの今までのご経験は、どれも全て素晴らしい経験なので、かいつまんでお伝えするなど、失礼とは思いますが、紙面の都合上、ご容赦いただき、生い立ちをかいつまんでお話しさせていただきます。
印象的なトピックとしては、
・障害を持つ姉がいたこと
・東京学芸大学で絵を学んだこと
・想像力、発想力が豊かだったこと
・特別支援学校教師として、長年子供たちを支え楽しんでいたこと
です。
そして、教師の傍、湧き上がるアイディアを書き留め、障害を持つ子供たちと作品をつくり、泣き上がるアイディアを書き留め、自分がやりたいこと、できることから目をそらさず、自分に正直に生き続けてきたからなのだと感じました。

偉業は、経験し感じ考え、行動し続けた結果に他なりません。
年齢を重ねるにつれ、だんだんと想像の翼を羽ばたかせることが少なくなり、自分で自分の世界を小さくしてしまいがちですが、私自身、改めて人生を見つめ直す機会になりました。
最も大きなポイントは、自分で自分の中にある気持ち能力、意志、思考を最大限発揮するかどうか、これにつきますね。
文:菅生としこ

菅生としこプロフィール
トヨタ自動車出身。組織づくり、人づくりのど真ん中で働いた原体験からはたらくを面白がる達人。
“トヨタの問題解決”を整理体系化し、広く展開。問題解決できる人材開発を行った立役者。
事業の問題解決、人が関わる問題解決、変化成長し続ける組織づくりのための問題解決サポートを得意とする。
問題なくして成長なし!問題があるからオモシロイ!