現在就活中の大学3年生、経済学部で金融・コンサル系志望の子の話です。
3年生の5月から就活中なのですが、早くから就活している子は大学2年の12月から始めているようです。
この8月は20日間くらい各社のインターンに行ったよと話してくれました。

その話の中で驚いたのが、大変採用競争力のある人気企業の話。

”インターン5日間で、東京―京都間の往復交通費全額出してもらって、
前泊・後泊の6泊分の宿泊費負担。

その上、日当たくさんもらえたー。

インターンはかなり手厚いサポートで、内容も楽しかったー”

と喜ぶ大学生の声。

それはよかったね~、としゃべりながらも、採用の厳しさを改めて感じました。

企業側としては、採用面接だけではどんな子かわからない、
できればお互いにミスマッチは起こしたくない、
うちの会社のいい所も見てほしい、
そして優秀な学生にうちを選んでほしい、
という心の声が聴こえてきますよね。

ちなみに、インターンの受け入れ人数は決まっているので、インターン生を選ぶテストがあります。
いろいろ設計されていますよね。
(詳細を知りたい方は、ご連絡くださいね、お伝えします)

しかし最近は、高卒だけでなく、大卒でも3年以内の離職が3割。
一方で、AI活用や事業構造改革などで、人員削減している企業もあります。

パナソニックホールディングスは収益性の低い事業の見直し、日産自動車は業績不振と経営再建の必要性などもありますし、マイクロソフトはAI導入が進んだため、中間管理職の削減を行っているようです。
国内では、リクルートホールディングスや、損保ジャパンはAIやIT化で人員削減しているようです。

ますます人材の流動性が高まっています。
人員削減している企業は、新規採用していないのか、というとそんなことは全くありません。
ちゃんと新規採用もしています。

特に人材が非常に重要な競争力になる業界や職種では、優秀な社員をより多く採用したい。
(多くの企業で、人材が競争力ですが。。。)
また、AIなどで効率化できるところは効率化したい。
でも不本意な離職は減らし、いい人材は定着してほしい。
本当に欲しい人材だけが欲しい、というますます余裕のない時代に入ってきました。

そんな時代に企業として大切なのは、まずは、どんな人材にどんな場で活躍してもらいたいかが明確になっていること。
そして、その人材が活躍できる場や組織は準備できているのか、定着してもらうための仕組みがあるのか、です。

その上、採用時点では、自社が求めている人材が採用できなかったとしても、
そのような人材に育てる仕組みが必要不可欠です。
これらをしないことには、企業の成長が危うくなってしまいます。

やれるところから、少しずつ、でよいので、始めてくださいね。

人と組織は一朝一夕ではつくれないので、まずい!と思った時から始めていては時すでに遅し、
になりませんよう。

(文・菅生としこ)

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