会社の理念や方針を社員に浸透させることは難しいですよね。
浸透させるために企業ではいろんな取り組みをしています。
例えば、
・理念を毎朝読み上げる
・理念やクレドをポケットサイズに印刷し社員に配布し持ち歩く
・会議室や廊下、壁などに大きく貼り出す

これらは、接触回数を増やすと好感を持つようになるというザイオンス効果の応用ですね。何度も読んだり見たり聞いたりすることで記憶定着にも繋がるし、擦りこみにも(笑)
ということで、効果は大。
そして、

一貫性のある会社 -ベルフラワーカントリー倶楽部

理念の浸透のために他にもとても大切なことがあります。

それは、言行一致です。
いくら理念を暗唱できても、それを実行できなければ意味がないのです。
もちろん、理念や方針、クレドを暗唱できればその実行への階段を昇っていることにはなりますよね。
でもそれより、社員もトップも経営状況が目の前をチラついたり、上から常に経費節減とか目標必達などと言われていると脳は「利益優先!」のプログラムが発動します。
そうなると、理念VS目先の利益・・・
理念が大切なのはわかるし、理念を実践することが正しい行いであることもわかる。
でも、目標達成できないと怒られる、経費前年比10%減しないと怒られる、と思ったら当然目先の利益優先になりますよね。(こんな書き方をすると理念を実践すると利益があがらないのか、と思う方もいるかもしれませんが、それは間違いです。理念の実践は必ず利益につながりますのでご安心を)

理念VS目先の利益。
理念を優先させないのであれば、理念なんてなくていい。でも理念があるのであれば、それはすべてにおいて優先すべきこと。そして理念に基づき、様々な事業を行うことが企業存続の意義につながるのではないでしょうか。

一貫性を大切に経営

ですから、取組すべて、理念と一貫性を持たせることが大切なのですが、これがなかなか難しい。
そんな中、昨日お話をお伺いしたトヨタ瑞浪開発㈱様(岐阜県瑞浪市ベルフラワーカントリー倶楽部の運営)の一貫性には驚きました。

(ベルフラワーカントリー倶楽部様のHPより)
1993年に法人会員専用ゴルフ場としてオープン。
バブル崩壊、リーマンショックなど荒波の中、他社同様お客様の減少もあったようです。しかし、法人会員専用でお客様のお客様をおもてなしできるよう質の高いサービス提供を続けてきたとのこと。セルフの方が経営的には断然楽になるにもかかわらず、キャディさんを雇用し、教育し、人材不足の昨今も働きやすい職場環境を提供しています。
しかも、オープン当初から託児所を完備!!!1993年ですよ!驚きしかありません。その当時、託児所がある企業はヤクルトさんくらいでしょう。人材確保が非常にたやすかった時期にも関わらず、女性の多い職場だからこそ働きやすい環境を、と託児所を作るなんて、先を見越し時代の一歩先をいく素晴らしい活動。そして、高い質を保つには社員が安心して働ける環境を、という一貫性。
その上、その託児所は、子どもを持つ方なら「うちの子も預けたい!!!」と必ず思うはずのサービス。私は話をお伺いしながら感動して涙が。。。(本当の話です)
このように、高い質のサービス提供を目指した社員とその家族のための取組の一貫性は、社員も動かしました。このご時世にお客様はゴルフ場誕生以来の客数となっているとのことでした。すごい!!!

経営がよくなったら社員のために・・・ではなく、社員の為に取り組むから経営も改善する、という素晴らしいお手本ですね。
社員の働きやすい環境を、と思っているのであれば、それを形や言葉だけでなかう行動で示すこと。一貫性を持たせた経営はとても大切だなと改めて感じました。
トヨタ瑞浪開発様、ありがとうございました!

腰痛が治ったらまたベルフラワーさんのコースも回りたい!

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