改善活動でできること

改善活動をしている企業さん、

多いですよね。

 

あっ。御社もですか!

 

改善活動、うまくいっていますか?

 

改善活動のやり方は様々。

 

5Sを軸にした改善活動、

小集団での改善活動、

創意工夫提案・表彰、

改善活動発表会など、

多種多様。

 

私が以前勤めていたトヨタ自動車でも

数々の改善活動の取り組みを

常に並行して行っていました。

 

というより、

改善活動自体が「仕事」という認識です。

 

改善活動の目的も様々です。

 

・ガチで業務改善を求めている

・改善するという意識づけ

・他部署の業務を知る機会

・知見の共有

・意見、アイデアを出せる風土づくり

 

どれも大切ですよね。

 

それに加えて大切なことは、

改善活動の制度をつくるだけでなく、

改善ができる人材をどう育てるか

だと思うのです。

 

改善が得意な人は出せるけど、

苦手な人は出せと言われても

苦痛でしかない。

なのに、一律で月に1件と目標が決まる。

 

目標が決まったら、出せるようになるのか、

というと、

目標達成できない人が多いですよね。

 

毎月の大きな精神的負担ですね。

 

その上、苦手なのに書かないといけない

と頭を抱え、時間を浪費し、

それにより生産性が下がるわけです。

 

「いやいや。そこを考えるのが大事なんだよ」

 

そうですよね。

そうなんです。

自分で考えることが大事なんです。

 

もう少し言うと、

それを考えるための方法論が

わかっているなら、

自分の業務での改善を

考える時間を与え、

じっくり考えてもらうことが

大事なんです。

 

改善を自分で考えられる状態になる

ためのステップとしては

STEP1:

改善に関する知識や考え方をまず理解する

具体的には、

・創意工夫のアイデアの出し方

・問題の見つけ方

・改善の糸口の見つけ方などなど

 

STEP2:

知識を応用して、自分の業務の中での改善ポイント、改善方法を考えるです。

STEP

様々な企業さまで改善活動がうまくいっていない

という企業さんは、

STEP1を各自の力量に任せているケースが大半です。

 

だから得意な人は出せるけど、

苦手な人は出せない、ということに陥るのです。

 

あなたの会社の改善活動はうまくいっていますか?

 

最後に1つ。

 

もしあなたが、

 

「なんとなく始めた活動だから

真剣に取り組んでもらう必要はなくて、

ゆっくり、いつか、徐々に、

改善ができる人材が

自然に育ったらいいんですよ、うちは。

それまでは生産性が多少下がっても

目をつぶりますよ。」

 

というのであれば、

今うまくいっていなくても

全く問題ありません。

 

そのようなやり方もありますよね。

 

また、

「それぞれの上司がちゃんと面倒を

見ていて、やり方を教えることが

できているからうちは大丈夫!」と、

STEP1は、上司や先輩が

指導しているのであれば、

安心です。それは最高ですね。

だとすれば、きっと改善活動が

うまくいっているはずです。

 

しかし。

今もしも、うまくいっていなくて、

「早く改善できるようになってほしい。

殆ど社員が改善できるようになったら

これほど嬉しいことはありません」

 

というのであれば、

STEP1(教育)→STEP2(実践)

の全体が活動なのだと再定義していただき、

STEP1から始めることを

お勧めします。

 

活動(制度・仕組み)をつくることだけでは

物事はうまく回らないのです。

 

制度や仕組みをうまく回すためには

人のブラッシュアップ(育成)が必要です。

 

あなたの会社の様々な制度、仕組み、

ルールなど、うまく回っていますか?

株式会社AWESOME EYE 代表 菅生としこ

菅生としこプロフィール

トヨタ自動車出身。組織づくり、人づくりのど真ん中で働いた原体験からはたらくを面白がる達人。
“トヨタの問題解決”を整理体系化し、広く展開。問題解決できる人材開発を行った立役者。
事業の問題解決、人が関わる問題解決、変化成長し続ける組織づくりのための問題解決サポートを得意とする。
問題なくして成長なし!問題があるからオモシロイ!

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