今日のエピソードは賛否両論あるかもしれない。

「チョコレート、ありますか?」
無性にチョコレートが食べたくなった新幹線の中で社内販売の売り子さんに声をかけた。

本当は10分ほど前にも売り子さんが通りかかった。
が、最近の売り子さんは歩くのが早く、後ろから「コーヒーいかがですか?」と来られても通り過ぎてからしかわからないほど、声が小さく聞こえない。単に耳が遠いだけ?(苦笑)
が、今回はその話がしたいわけではない。

今度の売り子さんは前から来てくれたので“今度こそ!”と声をかけた。

「これでよろしいでしょうか?」
「はい、それください。おいくらですか?」
「310円です」・・・

普通のチョコレートが310円。高くない!?

310円のチョコレートが買えないほどお金がないわけではないが、思わず思った。
「高い・・・」
1粒ずつ個包装され12粒入っていた。

最近は、GODIVA でも540円でチョコが買える。
駅のコンビニは108円のポケットサイズのチョコが変える。
ストレスを軽減するGABAチョコや、CACAOたっぷりのチョコ。
おいしいチョコが食べたければ、1粒1,000円以上の高級チョコ。
同じメーカー品であっても、コンビニは定価だけどスーパーは値引きされている。
チョコも種類や販売場所、メーカー、用途などの多様化が著しい。

車内販売のチョコは多分、昔よく売っていたこのチョコレートを少しアレンジしたものだと思う。

と思うと、やっぱり高い!!!と思ってしまうのは私だけだろうか。
車内販売で売り子さんが売る、と状況なので、種類豊富なチョコの中からごく普通のチョコを売るのはわかる。
しかし、スーパーで売られておらず定価がわかりにくそうなごく普通のチョコを1.5倍以上する商品を選んで売るのはいかがなものか、とたかだか“310円”なのにいろいろ考えてしまった。

もちろん、山頂で普通のお水が1本500円と言われても、輸送コストかかるし、自分で山頂まで持ってあがれないからとってもありがたい!と納得。
でも新幹線と山頂は違い、新幹線はコンビニ感覚。

新幹線でアイスが高いのも納得。
でもチョコは日持ちがする常温商品。

だとすれば、コンビニで普通に売られている商品でよいではないか。
それでは儲からないというのもわかる。が私は次はチョコは買わないだろう。どことなく損した気分になったのだ。

チョコ1個、たったの310円でここまで熱くならなくても・・・という方もいるかもしれない。

実は、

その時チョコレートが食べられて幸せだったのだ。

だからとても感謝している。
だからこそ、その感謝をかき消すほどのこの商品セレクトが気になって仕方がないのだ。
人間は損することが大嫌いなのだ。
お客様にそう思わせないようにしなければならない。
そして実際に損をさせてはいけないのだ。
そのバランスが難しいが大切だ。

車内販売を請け負う会社は、
310円のチョコを社内販売商品としてセレクトした時には、私のような客は眼中になかったのかもしれない。
私はターゲットではないのかもしれない。
でも、どうせなら感謝される仕事をしたらどうですか?と思ってしまうのだ。
そのためには、チョコのセレクトを変えた方がよいのではないかと改善魂が叫んでいる。

さて。
以上、ほぼ愚痴のように聞こえましたよね(笑)

こういう愚痴は、問題・課題の抽出には不可欠

だから愚痴を言う人の話に耳を傾けることがとても大切。
お客様の愚痴(いえ、これはありがたいアドバイス)や、社員の愚痴も同様にしっかり耳を傾けることでもっともっと会社がよくなるのです!

愚痴が言い合える風土をつくりませんか?
そして愚痴を愚痴として放置するのではなく、どうすればよくなるのか考えませんか?

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話は変わるが最後に、この出来事から、私が思ったこと。
それは、

感謝される仕事をしたい

ということ。感謝され初めて、お客様に対価を支払っていただいただけの価値を提供できたということ。
そんな仕事をしていきたいと再確認させてもらった。
310円のチョコレートに感謝!

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