人的資本経営が叫ばれて数年が経ちました。
人的資本経営という言葉を聞いたことのない方もいらっしゃると思います。
人的資本経営とは
少し乱暴ですが要約すると、
企業が昨今の事業環境の変化の中を生き抜き、持続的に価値を生み出すためには、“人”こそが最大の源泉ですよ。
だからこそ、企業には“人材”をコストではなく“資本”と捉え直し、その価値を高める取り組みが求められていますよ。
投資家や社会をはじめとするステークホルダーは、今後、人的資本への取り組みを企業価値評価の重要な指標として見ていきますよ。
というところでしょうか。
ですから、大企業を中心に、人的資本経営に大きく舵を切っています。
もちろん、社員もステークホルダーですから、内側からも会社の取り組みを見られています。
社会的要請からの人的資本経営が、始まりでした。
人的資本経営という言葉を知っていても知らなくても、多くの経営者が
「社員に力を発揮してもらわなければ生き残れない」
「社員に選ばれる企業にならなければ人材確保ができない」
という危機感を強く感じています。
あなたはどうですか?
中小企業こそ人的資本を高めるメリット大
「人的資本」という考え方は、大企業だから必要なのでしょうか?
いえ。
中小企業にとっては、より重要です。
なぜなら、1人の会社全体に占める比率が高いから。
10,000人の中の1人、100人の中の1人、どちらの比重が重いかは一目瞭然です。
1人1人の価値を高める育成や仕組みづくり、1人1人が力を発揮してもらえる会社づくりの取り組みは、中小企業こそ重要で、投資に対するリターンはより大きいと考えています。
そして、取り組みができていない企業との差別化を図るチャンスです。

「企業は人なり」
私は大学卒業後、トヨタ自動車という自動車メーカーで働いていました。
トヨタには「企業は人なり」という思想があります。
1940年代のトヨタは、経営が苦しく、大量の人員整理をせざるをえませんでした。
こんなことは二度と繰り返してはならないという確固たる思いの元、人を単なるコストではなく“資産”と捉える文化を築いています。
その思想を文化にしようとしたことが今のトヨタの転機となり、当時8,000人だった社員が今では70,000人です。
企業価値は日本NO,1ではないでしょうか。
トヨタで人材育成を行っていた私は、「企業は人なり」、「人が最大の会社の財産である」、とDNAに刻まれています。
企業文化は、DNAレベルで人を変えると実感しています。
P/L・B/S的に捉えると…
これまでは“人件費=コスト”と捉えてP/Lで見る時代でしたが、これからは“人への投資=資本”と考え、将来の企業価値を支えるB/S的視点で捉え直す時代です。
今、経営がうまくいっている会社こそ人的資本を高める大チャンスです。
「うまくいっているからこの先も大丈夫」。ほんとにそうかは誰にもわかりません。
3年後は何があってもおかしくない時代です。
より筋肉質な強靭な会社にするために、投資する余力のある今、取り組むことが重要です。
この先も長く会社を存続させていきたいという経営者さんは既に取り組みを始めています。
P/L的にも、1人1人の価値が高まることで、生産性があがり、利益もあがりますから、ますます好循環が回ります。
経営はさほどうまくいっていないけど、将来に大きな危機感を感じているという企業様も、利益アップと社員さんの価値向上を同時に行う方法があります。ご安心ください。
人材への投資効果
人材への投資にはこんな効果があります。
- 人材定着率アップ、採用力強化
- 生産性向上
- 属人化からの脱却、未経験者の戦力化
- 自発性・主体性の醸成
- 社員満足度向上しモチベーションアップと離職減
- 社内にノウハウ蓄積し経営リスクの軽減
- 社員を大切にする会社としてブランド力強化
- 計画的に次世代リーダーが育ち、スムーズな世代交代
- 離職、離職コスト削減
- 柔軟な働き方の実現
- チーム力が強化され、組織の一体感醸成
- 人材の成長がイノベーション創出し競争優位性を高める
- 社員のスキルと意識向上で顧客満足度向上
社員の価値を高めたい、力を最大限発揮してほしいと思っている方、一度ご連絡ください。
人的資本を高める取り組み、一緒にしていきませんか?
トヨタ流の人的資本の高め方をインストールしませんか?
中小企業様向けに無理なく無駄なく取り組める方法があります。
ちょっと話を聴いてみたいという方はご連絡お待ちしています。
文:菅生としこ