
伸び続ける会社は、何が違うのか
伸び続ける会社と継続的には伸びない会社があります。
その違いは何でしょうか?
会社がうまくいかなくなると、何かを変えようとします。
伸び続けるために、何かを変える必要が出てきます。
当たり前のことです。
うまくいかない状態をそのまま放置しておくわけにはいきません。
その時、何を変えるか、がターニングポイントです。
多くの企業はまず仕組みを見直そうとします。
制度を変える。
ルールを整える。
新しいツールを入れる。
流れを変える。
それ自体は、間違いではありません。
実際、仕組みが今の事業や時代に合わなくなっていることもあります。
評価制度が形骸化していることもあれば、AIツールや新しい設備に合わせて仕事の流れを変えたほうがよいこともあります。
だから、仕組みを変えることが必要な場面はたしかにあります。
ただ、ここで一つ、見落としやすいことがあります。
それは、仕組みを変えたり、仕組みを入れれば、仕組みが動くわけではないということです。
仕組みが動かない会社は、何が起きているのか
たとえば、評価制度を変えた会社があります。
「今の制度では人が育たない」
「頑張る人が報われていない」
そんな思いから、評価項目を見直し、面談シートを整え、運用ルールも新しくしたとのことでした。
けれど、しばらくすると、また同じようなことが起きます。
面談が形だけになる。
管理職によって運用に差が出る。
評価が育成につながらない。
結局、前とあまり変わらない。
こうなると、制度が悪いのではないかと思いたくなります。
その時点でご相談いただくこともよくあります。
また、評価制度を見直そうと思うんですけど、相談に乗ってもらえますか?というご連絡をいただくことも多々あります。
でも、いつも制度に原因があるとは限りません。
本当は、制度そのものより前に、
制度が動く前提が整っていないことがあります。
その前提が整っているかどうかを確認し、整っているのにうまくいかないのであれば制度を変えましょうという話になりますし、整っていないなら、まずは整えることでうまくいく部分もありますよ、とお伝えしています。
要するに、どこに問題があるのかの特定をする、ということです。
これは問題解決の基本中の基本です。
評価制度作っても(作り変えても)思ったような成果がでない可能性があることが目に見えています。
仕組みがあっても、仕組みが動かない可能性があるのです。
仕組みが動く前提とは何か
評価制度で言えば、
- 管理職が部下の変化を見られているか
- 日頃から対話できる関係があるか
- フィードバックを返せるか
- 育成の視点で関われているか
こうしたことが土台にあります。
ここが弱いままだと、制度を変えても、運用する人が動けません。
すると、せっかくの仕組みも形だけになりやすいのです。
これは、評価制度に限りません。
AIツールを入れても使われない。
新しい設備を入れても現場が戻ってしまう。
新しいルールを決めても定着しない。
こうしたことも、仕組みの問題に見えて、実は
仕組みを動かす人と組織の前提が整っていないことがあります。
だから、仕組みより先に人が大事になる
多くの会社は、
「仕組みがうまく機能していないから、会社がうまくいかない」
と考えます。
もちろん、それも一理あります。
でも、もう一歩踏み込むなら、
なぜその仕組みがうまく機能していないのか
を見たほうがよいのです。
その大きな理由の一つが、人材です。
仕組みを理解する人。
使いこなす人。
現場の情報を出せる人。
おかしいことに気づける人。
変えたほうがよいことを提案できる人。
そういう人がいてはじめて、仕組みは生きたものになります。
逆に言えば、人が力を発揮できない組織では、
どれだけ立派な仕組みを入れても、動きません。
伸び続ける会社は、仕組みがある会社ではない
一時的に伸びる会社はあります。
でも、継続的に伸び続ける会社は、少し違います。
その違いは、
仕組みがあることそのものではなく、
仕組みをつくり、見直し、変え続けられることです。
そして、それを支えるのは人です。
コンサルタントがどう見直すべきなのかを整理することはできます。
でも、現場で何が起きているかを知り、情報や気づきを出し、改善につなげるのは社員です。
だからこそ、先に必要なのは、
社員が力を発揮できる組織になっていることです。
社員が力を発揮できる組織であれば、
変化に合わせて仕組みを変えられます。
だから、成長が続きやすくなります。
まとめ
一時的には伸びても、続かない会社。
継続的に伸び続ける会社。
その違いは、仕組みを入れているかどうかだけではありません。
本当の違いは、
仕組みが動く前提が整っているかどうかです。
その前提の大きな一つが、人材です。
人が育ち、力を発揮できる組織でなければ、仕組みは機能しません。
逆に、社員が力を発揮できる組織であれば、仕組みは育ち、変わり、会社の成長を支えるものになります。
だから、伸び続ける会社の答えは、
仕組みそのものより先に、
社員が力を発揮できる組織になっていること
なのだと思います。
あなたの会社は、
社員が持っている力を発揮できる組織になっていますか?

菅生としこプロフィール
トヨタ自動車出身。組織づくり、人づくりのど真ん中で働いた原体験からはたらくを面白がる達人。
“トヨタの問題解決”を整理体系化し、広く展開。問題解決できる人材開発を行った立役者。
事業の問題解決、人が関わる問題解決、変化成長し続ける組織づくりのための問題解決サポートを得意とする。
問題なくして成長なし!問題があるからオモシロイ!
