研修でよくこの質問をします。

「あなたにとって仕事とは何ですか?」

多くの企業のどの層でも一番よく出てくる返事、
それは「生活のために必要なこと」。
よく聞いてみると、人それぞれ言葉の定義は違います。
しかし、「お金・報酬を得る行為」を指すことが殆どです。
お金の使い道は、様々。衣食住、趣味、家族との娯楽、子どもの教育費、ショッピングなど。
これらをマズローの欲求5段階説(正確には6段階)に当てはめると、
比較的低次の欲求の場合がほとんどです。
低次とは、第1の生理的欲求、第2の安全の欲求、第3の所属と愛の欲求です。
これらを満たすために、仕事をしている、とおっしゃいます。これはとても大切なことですよね。
今の日本ではお金がないと暮らしていけません。
余談ですが、お金がなくても暮らしていける所は、刑務所の中だけではないでしょうか。だから刑務所に入るために犯罪を犯す人もいると聞きます。お金はなくてはならないものです。
そしてお金がたくさんあれば、好きなことができるようになるため、
満足いくお給料がもらえる企業に転職したり、副業をしたり。はたまたお給料への不満からやる気がそがれたり。

しかし、最近はたくさんのお金がなくてもいい、という方も増えてきました。
特に若い世代の子に多く見られる傾向です。
お金はそこそこあればそれでいい、それより自由な時間がほしい、と。
自由な時間とは、プライベートに使える時間です。
友達と遊ぶ時間、趣味の時間、家族との時間など。
こういった時間で手に入るものは何か。

それは、第3の所属と愛の欲求、第4の承認の欲求が満たされるということではないでしょうか。
第3の所属と愛の欲求は、孤独を避けたい、どこかに所属している実感を持ち、温かく迎えられたいという欲求。
第4の承認の欲求は、他者から認めてもらいたい、自分で自分を認めたい、という欲求。
今の若い世代の子は、生活に不自由を感じずに育った子が多いので、すでに第1、第2の欲求は満たされています。

しかし、人との交流が少なくなってきている社会において、第3の所属と愛の欲求、第4の承認の欲求を満たされずに育った子は、どこかにそれを求めます。会社でそれが満たされないと思うから、会社の外にそれを求めるのです。

もちろん若い子に限った話ではありません。働くすべての人が持っている「所属と愛の欲求」「承認の欲求」です。
ということは、会社で第3・第4の欲求が満たされるならば、それだけ会社の仕事に更に精を出すようになります。仕事が面白い!職場が楽しい!という状態ですね。どうせ働くのであれば、面白い!楽しい!と働いた方がよくないですか?家族にもいい影響を与えることは間違いありません。子どもがいれば、あなたの子どもはあなたの姿を見て「会社って楽しそう!」と会社生活を充実したものにできるのです。逆もしかりです。

そして更に、次の第5の自己実現の欲求を満たそうと、新しい仕事にチャレンジしたり、改善するようになります。自分の能力を可能な限り発揮し、人の役に立ちたいという欲求です。

あなたの会社は、どんな社員が多いですか?
第3、第4、第5の欲求を満たせるような職場になっていますか?
一人一人の社員の幸せ(自己実現の欲求)を実現する最高の職場になっていますか?
職場で高次の自分の欲求を満たす行動は、お客様や会社のために成果をあげようと主体的に行動することと同じですので、組織の生産性に善循環が起きることは間違いありません。

そのような会社を、そのようなことを考える経営者様を、仕事をするすべての方々を、心から応援したい、これが私の第5の自己実現の欲求です。欲求の塊です!

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