あなたの会社では目標管理制度はありますか?

目標管理制度と言えば、MBOやOKRが代表的です。
MBOは、Manegement By Objectiveで評価のための目標管理制度。
OKRは、Objective for Key Resultsで成果を出す目標管理制度です。
これらの制度についての詳細は、別の機会にお伝えします。

いずれにしても、目標管理制度は目標をどのように定めるのかが、極めて重要な点の1つで、誤って目標を決めてしまうとやる気を阻害する原因となります。

例えば、「上司が目標を決める」ケース。
やる気が低下している部下に話を聴くと、大抵の場合、「上司が決めた目標をやらされている」と言います。
その上司に話を聴くと、「目標は
部下が決めてますよ」と言います。
どちらも正しいのだと思います。しかし、意見は食い違っています。
この食い違いが、やる気の低下を生むのです。

仮に、上司が「そうなんです、僕が部下の目標を決めました」というのであれば、部下はその目標にコミットしていない可能性を承知しているので、

  • 部下に目的や背景や意義を伝え、
  • 進捗確認を行い、
  • できていなければフォローしよう

とするのです。
なぜなら、上司自身が部下にやってほしいことだから。
しかし、上司は「部下が決めた目標」だと思っている場合には、そうはいきません。

上司は、

  • 部下は自分で目標を決めたという前提のもと、
  • 自分で決めたのだからやって当たり前だと考え、
  • やらない場合には「自分で決めたくせになぜやらないのか」と業務進捗へのフォローではなく、意欲関心態度に目が向き、部下とは協力関係でなくなる

のです。

それでは部下はやる気が低下しますよね。

部下自身の意欲が高まり、成果があがる目標管理制度がOKRです。
OKRは非常に優れた目標管理制度です。
もちろん、OKRは単なるやり方の名称でしかないので、MBOをOKR風にアレンジするだけでも随分バージョンアップします。
そしてその時、個人のキャリアや強みを意識するのも重要です。

OKRについて学んでみたい方がいらっしゃったら、セミナーを開催しますので、お気軽にリクエストください。
リクエストしたからと言って、必ず参加しなければならないわけではありませんので、ご安心くださいね。

文:菅生としこ

株式会社AWESOME EYE 代表 菅生としこ

菅生としこプロフィール

トヨタ自動車出身。組織づくり、人づくりのど真ん中で働いた原体験からはたらくを面白がる達人。
“トヨタの問題解決”を整理体系化し、広く展開。問題解決できる人材開発を行った立役者。
事業の問題解決、人が関わる問題解決、変化成長し続ける組織づくりのための問題解決サポートを得意とする。
問題なくして成長なし!問題があるからオモシロイ!

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