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ミスコミュニケーションの原因

2023年1月から、高校生向けの教材開発をしています。
テーマは「問題解決」です。

なぜ教材開発することになったかというと、1年後の共通テストに「情報」という科目が追加されます。
「情報」という科目の中に「問題解決」というページが数ページあります。
しかし、本来「問題解決」をするために情報を集めたり、分析したりすることが大切ではないかと思うので、「情報」の中の「問題解決」ではなく、「問題解決」の中の「情報」ではないのか・・・

というわけで、トヨタ自動車時代の元上司(当時は部長でした)と共に、高校生向けの副教材をつくることになりました。
制作メンバーは他にも、日本品質管理学会大御所や、教育委員会の先生、現役の高校教師、私たちのような企業出身者です。
多種多様なメンバーなので打合せは毎回新鮮です。

そして、教材が7~8割くらい出来上がってきました。
そこで一旦、高校2年生の息子に「読んで感想が欲しい」と依頼。
この感想がかなり驚き!
一番驚いたのは、言葉のイメージです。
私たちはよく「拡大傾向」という言葉を使いますが、息子が「この文脈で“拡大傾向”という言葉を使う意味がわからない」というのです。
私たちが通常使っている拡大傾向の意味は「今後拡大する可能性度合」という意味ですよね。
しかし、彼にそのように意味を伝えたら、「えっ?そうなの?意味がわからないなりに考えて解釈したのは“広げていこう”ということかなと思った」とのこと。

息子が通っている高校は、文部科学省のSSH(スーパーサイエンスハイスクール)指定校となっていて、先進的な理数系教育により創造性豊かな人材育成が行われている学校なので、それなりに理解しているであろうという前提でした。
だからこそ、余計に驚きました。
私の「息子の持っている背景は私たちと近しいんじゃない?」という非常に勝手な思い込みが私を驚かせた部分は大きいです。

言語の違いは、お互いの意思疎通や理解の不足、ミスコミュニケーションを起こすことがよくわかった出来事でした。

先日は、IT系出身の方が、
「トヨタにはトヨタ用語があり、
ホンダにはホンダ用語、
日産には日産用語があり、
それを理解しないと話についていけない」
とおっしゃっていたことを思い出しました。
使っている人にとっては普通の用語でも、使っていない人にとっては意味が分からない言葉、いろいろありますよね。
そこでこんなことを思いました。

息子は「この単語は意味がわからなかった」と言ってくれたので説明でき、お互いの理解に相違があることがわかりましたが、通常の社会(企業)の中では

・わからなくても今さら恥ずかしいから聞けない

・そんなことも分からないのかと怒られそうだから聞けない

・聞いても面倒くさがられるから聞きたくない

・わからなくても別にいいや(責任感のなさから)

などという組織や関係性だった場合、聞かなかったことで失敗することもあるでしょう。
お客様にご迷惑をおかけすることもあるしょう。
そして怒られて、更に聞けない雰囲気になるのです。

ですから、私たちは、共通言語を作ることも大切ですが、その前に、
わからないことはわからないという、
わからないことは教え合う、
わからないことを聴ける雰囲気をつくる、
わからないと言ってきた人にはこんなこともわからないのかと言わない、
など、基本的なことを押さえておく必要があります。

「そんなこと、当たり前ですよ、菅生さん。」
とおっしゃるかもしれませんが、実はこれに似たことが起きている組織は山ほどあります。
文化の違いや使っている言葉の違いは組織の関係性をも蝕みます。

あなたの組織は大丈夫ですか?

同じ組織内なのに文化の違いがある、共有しようとしていない、なんてことはありませんか?
お互いにわからないことはわからないと言える組織ですか?
部下から上司に対してもわからないことをわからないと言えますか?
基本中の基本です。

それはそうと、高校生向けの教材は一歩一歩完成に近づいています。
出来上がりが非常に楽しみです。

菅生としこ

菅生としこプロフィール 

トヨタ自動車入社時から30年間、目標を達成する組織づくりと、自ら問題を解決し成果をあげる人材育成に奔走。問題解決をしながら、戦略を実現できる人と組織づくりのサポートをしています。