最近よく聞くけど、よくわからない言葉って多いですよね。
特に、カタカナ言葉は格好よく聞こえますが、今一つ意味がつかめないなぁと思ったことはありませんか?
「エンゲージメント」という言葉もその1つ。
先日、とある企業様で社員のエンゲージメントを高めたいというご相談がありました。
エンゲージメントとは何のことだとお考えですか?と定義をお伺いしたところ、会社への愛着や会社への貢献心だとお答えになりました。
エンゲージメントという言葉は、企業様によって少しずつ定義が違うようですので、わが社では「エンゲージメントとは〇〇である」と定義をし、関係者間で共通認識を持つことが大切です。
注:エンゲージメントに関わらず、言葉の定義をそろえることは目標達成や問題解決を行う際には非常に重要です。
エンゲージメントとは、モチベーションでもなく、従業員満足度とも違います。
様々な定義があると思いますし、正解はありませんし、正解探しは意味がありません。
あなたの会社でしっくりくる定義を定めればよいのです。
エンゲージメントとは?
参考までに、私が考えるエンゲージメントの定義は、「組織の目的目標・ビジョンへの合意度」です。
エンゲージメントの語源は、いろいろありますが、「婚約」という意味があります。
婚約指輪はエンゲージリングと言いますよね。
婚約は、お互いが対等であり、結婚に合意をしている状態です。
企業におけるエンゲージメントも同様に、会社と社員が対等であり、互いに同じ目標に向かうことに合意を取れている状態だと考えています。
ですから、エンゲージメントが高い状態とは、会社(上司)が目指す目標への社員の合意度が高い状態なので、上司から言われたからやらねばならない・やりたくない目標達成を強制されている、というやらされ感はなく、自らその目標達成に意義を感じている状態だと考えています。
だからこそ、多くの企業様で「エンゲージメントを高めたい!」と考えているのだと思っています。
さて、冒頭の愛着や貢献心という定義。
できる限り多くの人が共通認識を持てるようになることが定義をする目的ですので、愛着や貢献心という言葉で共通認識を持てそうであればよいと思います。
ただ、特に「愛着」という言葉は、更に重ねて説明が必要そうではありますね。
「貢献心」はどうでしょうか?
私のような考え方もあるのか、と1つの参考にしてみてくださいね。
エンゲージメントが高ければ「自発的に行動できる社員」も増える確率も高まりますよ。
あなたの会社ではエンゲージメントは高いですか?
(文:菅生としこ)
菅生としこプロフィール
トヨタ自動車出身。組織づくり、人づくりのど真ん中で働いた原体験からはたらくを面白がる達人。
“トヨタの問題解決”を整理体系化し、広く展開。問題解決できる人材開発を行った立役者。
事業の問題解決、人が関わる問題解決、変化成長し続ける組織づくりのための問題解決サポートを得意とする。
問題なくして成長なし!問題があるからオモシロイ!